宅建(宅地建物取引士)合格体験記 短期合格の方法

宅建合格体験記

私が宅建を受験したときの勉強方法についてです。

私が受験したのはまだ資格名が宅地建物取引主任者の時代でした。
そのため宅地建物取引士として受験勉強をしたことはないのですが勉強方法に大きな違いはないです。
当時どのように学習したか、どのように勉強すればいいかを解説します。
私は時間が限られていたため短期合格のために詰め込みましたが、そうでない方法も解説します。

用意するものはテキスト1冊と過去問です。

テキストはなんでもいいです。
過去問は1冊で左に問題、右に解説が載っているもので単元別になっているものが望ましいです。

スケジュール

私が本格的に勉強開始したのが10/4でした
10/4に子供が産まれ、妻が実家に帰省したため家で一人になったのでそこから開始しました。試験日は10/20でしたので16日間でした。

この日から試験日まで平日は1日5時間 休日は8~10時間ほど勉強してました。
試験まで時間がなかったので、仕方なく毎日できる限りやってました。

INPUT期(最初の2日)

テキストを3周読みました。
テキストの読み込みで大事な点があります。

1.わらかなくてもいいのでとにかく先に進むこと!
2.INPUT自体は大事ではない!

1.わらかなくてもいいのでとにかく先に進むこと!

とくに最初の1周目はほとんどわかりません。1つ1つを最初から理解しようとしていたらいつまでたっても終わりません。
1周目読むときはずっと同じペースを心がけるイメージでざーっと読み終えます。

なぜなら学習初期において一番大事なのは全体像を少しでも早く把握することです。

そのためまず1周テキストを全て読み切ってください。

2.INPUT自体は大事ではない!

本を読んでマーカーをひいているととても勉強した気になります。しかし、それだけでは実は学習としてはほとんど進んでいないのです。
学習が進むというのは、問題がとけるようになることです。
問題を解かない限り、問題は解けるようになりません。

なので、さっさとINPUT作業は終わらせたいのです。
1周読めたら2周目、3周目も同じ要領で読みます。気になるところがあればちょっとだけ時間をかけて読んでもいいですが、深入りしないでください。理解できないなら出来なくて全然OKです。
理由は以下の通りです。

1.その部分は実はあまり試験では問われない論点かもしれない。
2.出る論点だとしても、問われ方がわかってから覚えた方が効率的

ということで、さくっと3周読んでINPUT期は終わりにしましょう。

OUTPUT期(3日目~試験3日前)

ここからひたすら過去問です。
この過去問のやり方次第で合否は左右されます。

過去問勉強_初期(3日)

まずは過去問を読み物として読んでください。
問題を読んでわからなければすぐ解説を読みましょう。
この時に大事なポイントとして過去問の肢毎に問題を読んで答えを読むを繰り返して下さい。
過去問は正解するのが大事ではなく、肢毎の内容が正しいのかまたは、どこが間違っているのかを説明できるようにならないといけません。

つまり、「次のうち正しいものはどれか」で1や2と勘で当てたって意味がないということですね。
(まぁ当然と言えば当然ですが)

読み物として1周早く終わらせます。

過去問勉強_中期(6日)

まじめに肢毎に解いていきます。
この時に肢毎に以下のように分類分けをしながら解きます。
この分類は問題の肢の横に書いていきます。
A:余裕、完全に覚えてるので二度とこの問題をする必要がない
B:〇か×は出せるが完璧とは言えない
C:わからない、間違えた

つまり何度も繰り返して全部を【A】にできれば合格間違いなしです!

ただ、この段階に入ったばかりだと【C】が多いのでつらいと思います。
この時期の【C】は3周目ぐらいには【B】や【A】に変わることが多いので気にせず【C】をつけていきましょう。

【A】をつけたものは今後問題を読む必要もありません。無視でOKです。私はマジックで問題を消したりしてました。

この間で土日もあったので4週ぐらいは過去問を回していました。
この時期で知識を補足したり体系的に覚えるためにテキストを活用していました。

過去問勉強_後期(3日)

過去問も5周ほどしており、この段階の【C】はそろそろ手を打つ必要があります。
まず、私はこの時点で【C】がついている肢で捨てるものを探しました。
捨てるものとした判断基準は以下のようなものです。

1.あまり出題頻度が高くない
2.覚える量が多くて今からでは間に合わない

どうせムリなものや出題されにくい【C】は捨てて【B】や対応できそうな【C】を1つでも上のランク(AやB)に上げる方が効率がいいと考えました。

対応としては【B】も【C】の肢も1つ1つテキストに戻って確認したり、紙に書いたり、誰かに説明している風に声に出してみたりしながら何度も見ていきました。

最後はちょっと甘めに【B】【C】をどんどん上げていきました。完璧だと言えなくても【A】にあげていきました。
試験日に【C】がたくさんあったらぜんぜん間に合わなかったって気持ちになってしまいそうで。それよりほとんど【A】になっている。だから大丈夫!って気持ちで試験に臨みたかったからです。

直前期(試験前々日~試験日)

ここの2日間は過去問はほとんどしていなかったと思います。
テキストをひたすら読み込んでいました。

自分の苦手な論点を中心に全体を読みました。

最初に読んだときとずいぶん違って見えたと記憶しています。

まとめ&もっと期間を取った場合の勉強法について

私はたまたま短期で詰め込んだ形になり運も相まって合格できました。運というのは捨てたところがほとんど出なかったというところです。
しかし、こんな方法よりもっと期間を取って勉強することをお勧めします。
期間を長くとる場合は過去問勉強_中期の部分が伸びるだけになります。

INPUTに時間をかけるのはやめておいた方がいいです。
過去問で【A】が多くなるようになんども繰り返してください。
あくまで過去問をやった上で確認や周辺知識の補充、体系的な知識整理のためにテキストに戻るようにしてください

ちなみに私は【A】にすることを【常識化】と呼んでいて、過去問の常識化率として計測してそれをKPIにしていました。この辺の管理についてはまた別の機会に。
全部の肢のうち【A】が占める割合ですね。100%だと全部の肢が【A】です。
※KPI 本来は会社などの組織の業績を管理、評価するための指標と言う意味で用いられますが、自分の試験勉強の進み具合を管理するという意味で使っています。

以上の方法で私は合格基準点ぎりぎりで受かりました(ギリギリかい笑)

余談
実は私は今、司法書士を受験しようと勉強しており、【常識化】はもちろん使っています。
しかし、【A】としたものも長い期間が開くとなんと忘れるのです。これが人間です。
もちろんわかってはいるのですが、かつて「こんなの常識だよ」としたものが「あれ?なんだっけ?」ってなるのはやっぱり心が折られます。
怖いですね、怖いですね。

 

 

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